フォーラムブログ

2010年12月24日 金曜日

入れ歯の歯の選択

入れ歯を作る時に使用する歯を、人工歯と言います。
人工歯には、様々な大きさ、形、色があります。それぞれ患者さんの、お口の大きさ、顎の大きさと形、お顔の形、性別、性格(キャラクター)により、その方に一番合った人工歯を使います。
前歯は、審美的な面(見た目)から選び、奥歯は機能的な面から選びます。


一般的に言われていることですが、男性は角ばった歯、女性は丸みのある歯を選びます。角ばった歯は、強さを表し、丸みのある歯は、柔らかさややさしさを表しています。
また、お顔の形が四角い方は、前歯も四角い歯、卵型の方は、卵型の歯など、顔の形と相似形のものを選びます。

奥歯は、咬み合わせの斜面が、0度、20度、33度などいろいろな角度のものがあります。角度が急な程、ものを食べるときに切断しやすくなりますが、入れ歯が側方に動きやすくなるため、顎の土手がしっかりしているのかどうかで判断します。また、顎関節の形態や咬み癖、噛む力なども関係してきます。

人工歯の材質は、陶材(セラミック)、硬質レジンが主です。陶材は色が変わらないため、前歯に使われることが多いのですが、ぶつけると割れてしまいますので注意しなければなりません。磨り減ることもないので、奥歯に使ってもいいのですが、長い間には欠けやすいという欠点があります。
硬質レジンは、長い間には、着色してしまうこと、また削れてしまうという欠点がありますが、現在は昔に比べ質がよくなり、主流となっています。
金属で人工歯を作る方法もありますが、見た目にあまり良くないので機能的なものを重視する時以外は使用することはありません。一人一人の咬み合わせに合わせることができ、割れたり削れたりすることがないのが長所です。完全にカスタムメイドになりますので、高価なものになります。

投稿者 フォーラムデンタルクリニック